全然おわっとらん
今日は土曜日で祝日らしいが、何のことやら。やはり出勤してリテイク作業。
もちろん、一番忙しいのは撮影のレアトリックの皆さんなのだが。
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今日は土曜日で祝日らしいが、何のことやら。やはり出勤してリテイク作業。
もちろん、一番忙しいのは撮影のレアトリックの皆さんなのだが。
第2クールの開始が予想よりも早い10月第1週と定まったときから、毎日の通勤の途中に見える景色の変化に敏感になった。
移ろいゆく季節の一日一日の変化を、戦慄にも似た感情で捉える日々となった。
やがてイチョウの葉が黄色くなるに至り、我々の残り時間があとわずかでしかないことを否応なく悟らねばならなかった。
今日、その黄色い葉も落ち、イチョウの木は裸になりつつある。
今夜は社内に残っている作画監督クラス、社内原画、演出、制作のメンバーが集った。
制作デスク・ワタナベ君が、親御さんの面倒を見るため故郷に帰るというその餞の会を開くために。
あのカットとあのカットは絶対に直しておいて下さい、というナベの言葉を受け取る。
俺たちは、誇るところも悔いるところも、思いを共にできる仲間だったのだから。
もし25話、26話があればもう少しだけ一緒に仕事できていたのに、とも思うがそれはない。
これでようやく本当に打ち上げを終えたような気する。
昨夜の打ち上げの宴には百数十名が集った。
豊口君や浪川君、小山さんたちも名残惜しく二次会まで残り、さらに我々は三次会、四次会と重ねて、最後には13人が残っていた。明け方の渋谷駅頭で広江さんたちと別れ、荻窪で電車を降りたときには3人になった。
会社の前でソエタ君と別れ、最後にはスズキ君とふたり肩を並べて歩く。
志願兵スズキ君はラグーンでの仕事を終え、今日を最後に古巣へと戻ってゆく。
また会おうぜ、と別れる。
広江さんとも久方ぶりに邂逅。
そこでオグラPの口にした一言が心地よく、ここまでたどりついてよかったという気がした。
そして、会がお開きになって別れ際の我々のセリフは、
「良いお年を」ではなく「また明日」。
昼、家から持参した弁当を食べ終わるとまだ腹が満ちていない。ラグーンの途中から弁当箱を小さくしてもらっていたのだ。そこでまたしてもコンビニなどへ副食物を買いに出る。
そんなことをシノさんに話すと、
「いやあ、そうですよね。やっとちゃんと一人前食べて良くなりました」
と、やはりいう。
普通の量を食べると頭に血が回らなくなるので、みんな、ずっと恒常的にそれを避け続けていたのである。
#13、14のリテイク処理もひと段落着いてきた。
そこで、重傷の#23のリテイクを今のうちから洗い出す場を設ける。
夕方までかかって半パート分のチェックを終える。この次期残業するのはさすがに避けたくもあり、残りは明日に回す。
日曜日はひたすら寝て過ごした。
外出したのは、娘が打上げに履いてゆくスカートを買いたいというので運転して運んだのと、あとは近所の本屋で漫画本を2冊買ったのみ。
お昼はお雑煮。そのあとはコタツで漫画本を読んでうたた寝しつつ、ときどき餅を食べたり、蒲鉾を板ワサで食べたりして、夜は餅を入れた鍋をつつく。
すっかりのどかなお正月なのである。
セカンドバラージ第一次DVDリテイクの動画入れ締切日。結局、土曜も労働だ。
シライの出社前、他班の仕事で徹夜していたミゾグチ君が絵コンテのコピーなど細かいことに世話を焼いてくれる。俺らはどこまで行ってもラグーン・クルーなんだなあ。
その後、別件の打合せを行おうとしていたら音楽プロデュース・オカダさんが通りがかり、「ヤッホー、カントクのブログ見たよ! なに、あの終盤の危機的状況。業界の人間なら怖気ふるっちゃうよね」とのご感想をいただく。いや、そうですよねえ、やっぱり。
打合せ終了後、遠来の協力者をねぎらうためにお酒の飲める場所に案内していると、制作から「カントク、いったん戻ってリテイク原画のチェックお願いします」
明日こそ、明日こそ休むぞ。
ニシカワ索敵線のおかげで二次会の場所も無事捕捉して、体調復帰、乗り込む。
一次会、二次会とも以前に中入りを催したときと同じ店だった。中入りのときは途中で寝込んだデスク・ワタナベの額に「肉」、次いで眠ってしまったマツオPの額には「中」の文字が刻まれたのだが、今回はワタナベは眼を爛々と輝かせ、マツオが眠るのを虎視眈々と待ち受けている。マツオの目はこれが限界とトローンとしてゆく。
「マツオさんが落ちた!」
と、同時に金色のサインペンを手に上司の上にのしかかるナベ。さらにその瞬間を証拠写真として押さえる周囲の無数のデジカメ群のシャッター砲火。
12時を過ぎて三次会に移行し、今度はカラオケ。中入りのときは二次会の途中でやむなく場を離れなければならなかったのだが、今回はカントクも朝まで唄う。元合唱部ワタナベの声が朗々と響き、イノウエ、ヒナタ、スズキのシャウトは完全に炸裂している。ソエタ君もムロイさんも唄い、マツオ君も木村カエラを歌う。マツモトとシライはふたりでケラケラ笑っている。カツキさんひとりが最初から最後まで沈没状態。
・・・・・・終了午前4時。
帰宅して2時間半ほど眠り、今はまた出勤してこれからリテイク処理に臨む。まだまだラグーンの後始末に追われて休めない。おまけになぜかまだ寝不足のままだ。
まったくみっともない。
飲み会の途中で貧血気味になってしまった。思えば、7月頃以来、何ヶ月ぶりかにアルコールに接している。まあ、たいしたことはないのでご心配は無用です。疲れが一気に出たのだ。
今は、ミゾグチ、ニシカワ両君に送ってもらって会社に辿り着いたところ。結局、定位置ともいえる自分の机の下で寝ている。
もうちょっと復活したら、皆が騒ぐ二次会の場に向かいたい。それにしても皆はどこに行ったのだろうか。索敵機ニシカワ一号発艦、目標を捕捉せよ。とりあえず、少し寝る。
久しぶりに大学の教室に出てみると、女子学生のKクンあたりから、「センセー、顔が変わりました。やわらかくなった」といわれる。
この辺の学生たちは、#23で原画上がりが殺到した場合には学徒動員して臨時演出助手を務めてもらう予定で準備してもらっていた。実際に演助に来て貰ったのは3年生のカトウクンだけで、彼女の名は#24では制作進行補佐ではなく演出助手としてクレジットされる。ちなみに、カトウは教室で直に教えたことはなかったのだが、社内でもカントクのことを「カタブチセンセイ」と呼んでいた。
その後、マッドに出社してみると、制作進行のシライ、マツモトが甲斐甲斐しくゴミ袋を担いだり、コピー紙の山を束ねたり大掃除をしている。線撮素材を処分するのだという。撮影から戻って来た#24のカット袋自体は制作の床を埋め尽くしている。
今日はこれから双子編のDVDリテイク出し。それから社内作画スタッフへの慰労会。これはもちろん「朝までコース」になる予定だ。
昨日の予定は、
・午前1時 オールラッシュ ラッシュチェックとリテイク出し
・午前3時 オンラインV編開始 マツオ、オグラ両Pでエンディングクレジット(今回は凝る)の製作開始
・午前5時 マッドハウスへ20カットラッシュ到着。これを本編の原版ロールに差込み、チェック・リテイク出し後、原版ロールをカントクが持ってV編に向かう。
・午前6時半頃から本編V編開始
・午前11時 完パケ
・降、ジェネオン・マッドのスタッフによる全国各地の放送局への完成プリントダイレクト配達作戦開始
とのように計画されていた。
午前1時のオールラッシュが2時以降にずれ込み、5時のラッシュが6時以降にずれ込み、この辺はなかなかスリリングではあったが、本当の危機は日の出頃にあった。
2回目のラッシュチェック後、マッドの編集マシンからテープ出ししてオンラインV編に送るはずだったものが、テープ出し直前に編集マシンが動かなくなってしまったのだ。
カントクは致し方なく空荷でV編に向かい、8時過ぎに到着。
「テープは?」
「もってない」
「え?」
そんな馬鹿な、という顔をされてしまった。この時点でマツオたちV編組はいつまで待っても原版が到着しない事情を良く把握していなかったのだった。
結局、テープが制作マツモトの手で届けられたのが9時過ぎ。その後、シライが一度編集素材を持って現れ、他の未差込みテイクはftpで次々送られてきた。ほとんどはリテイクカットだったのだが、実はこの時点で4カットが本撮になっておらず、原版ロールにもL/O撮・原撮のまま差さっていた。リテイクの内容はいずれも軽微なものばかりなので、最悪の場合は上がりを待たずに完成させてしまうことも出来るが、原画丸出しの画面は提供するわけには行かない。この4カットの撮影上がり待ちが最後の緊迫感となった。
各放送局へのプリント完成後直ちに、それを携えてうちの設定制作ニシカワは飛行機で九州へ飛び、オグラPは中京・関西方面に新幹線で向かう。オグラPが納品してとんぼ返りしてくる頃にはさらに西の二局に納品するためのプリントが出来上がっているはず。それをもって同じ日のうちにもう一度西へ走るのである。さらに別のスタッフたちもプリントを手に、あるいは新幹線で、あるいは夜行列車で、あるいは普通に近郊電車で、全国各地へと走った。
午前11時完成リミットを通り越して、現状で可能な限りのリテイクを施したバージョンを午後2時に完成させて、作戦終了。
その後、小学館オカモトP、マツオPとお蕎麦を食べて、今はマッドに戻っている。まだまだラグーンは終わらず、これからDVDリテイクの打ち合わせにかかる。
はあああああ。
台車の上で寝ていたら、カツキさんとソエタ君が毛布をかけてくれた。
6時半頃、ラッシュチェック。カントク、カワムラ、イノウエ、カツキ、ソエタ、制作ワタナベ、編集キムラで見る。ずっと付き合ってくれる人々がいるのがありがたく、心強い。演出家とは時に孤独な仕事なのだが、この作品においてはそうではない。
またもや作画Rが出てしまうが、イノウエ君に処理して貰うことに。
仕上げのセル検も限界に来ているのだが、撮影レアトリックで一部塗り直し作業を肩代わりしてくれている由。かたじけなし。
今のラッシュのテープ出しが出来たら、それをもってV編に向かう。
制作最終日の朝日が昇りはじめている。
この時間になって「撮影からヘビーな作画直しが返されてくる」と聞かされてビビる。なんでも中割りが大幅に欠けているとか。作監イノウエ君がこうした場合のために待機していてくれる。到着した現物を見ると、単純にタイムシートの記入ミス。口パク2枚のみ描き足せばよいだけ。大山鳴動。
安心してV編に出ようとしたら、ワタナベが「5時に20カット、ラッシュが届きます。そこまでチェックしていって下さい」という。
床で寝ていたところを起こされる。
1時開始予定だったオールラッシュが2時半を過ぎて行われる。
作画監督陣もシノさんに加えて、イノウエ、ムロイ、カツキ、ソエタが戻ってきて、総勢13名で深夜のラッシュチェック。
この時点でまだ60カットがOKにならず残っている。本撮になっていないカットもかなり多い。これから重症の作画リテイクに着手しなければならないカットも出てしまう。
マツオ、オグラ両Pはすでにオンライン編集現場に赴いて作業を始めているが、こちらはまだ撮出しもしなければならない。
ああ、ラーメンが食べたい。
ダビングは4時間かかって8時に終わり、これでラグーンの音響作業は完了した。
今回はSEも特にディテール感に富んでいて質感がある。音楽もきれいにはまっている。画面が劇場版並みならば、音響も同じレベルだ。
まだ、リンドバーグのNY-パリ飛行時間よりも長い時間が残っている。
とりあえずこの時点でのオールラッシュ実施。この期に及んでまだ編集点に変更を加えている。16時から始まるダビングを終えるとそれも難しくなる。音が不動になってしまうからだ。ダビングで修正したい音声についても腹案を作る。ストーリーの意味を少しでも強調できるように。
おとといはムロイさん、昨日はオクダさんとすでに仕事を終えている作監陣が現れてはゴソゴソと何かしたり、あるいは原画直しを手伝ったりしてくれていたが、今日はソエタ君登場。長く伸ばした金髪も、作が末期には付け根の相当部分が黒に戻っていたのだが、今日はすっかり染め直されている。ソエタ先生は作画資料にするためにズラリ並べていたモデルガン類の店じまいと荷造りを実施。
先々週の#23DBの時にはほとんどレイアウト撮で占められたDBロールだったが、とはいえ、#23にもまだまともな絵をつけられると思っていた。まさか原画がまったくやって来ず、原画チェックがまったくに近く出来ない状況に陥れられるとは思いもしなかった。今日はあと50カットほどセル検中、さらに動画直しも社内でカバーできるキャパシティを超えつつあるのだが、逆にいえば作画枚数がふんだんに多く、作画NGがあったとしても原画レベルではなく動画の段階にまで追い込めていてしかもきちんとケアされているのからでもある。
エルの色指定タナカさんを始め作業続行中のみなさんに感謝の意とエールを送らせていただく。
もはや残りスケジュールが時間単位になっている。
昨夜は午後9時半からラッシュ、その後午前4時まで編集に費やした。今朝は6時半にパッチリ目が覚めた。
これからリテイク処理、撮出し、ダビングロール編集、またリテイク出し、音響ダビング、オールラッシュ、そして完徹V編に突入する。終了予定は明朝11時。これがリミットだ。
合間合間で仮眠タイムもあるだろうと予想するのだけれど、最後の一山もなかなか熾烈だ。
今夜から放映される#23の仕上がり具合については、ご覧になった方も疑問を抱かれだろうと思う。
事情についてここで述べることは避ける。ただ、我々とても手をこまねいていたわけではなく、#24のメインスタッフから人手を割いて救援を実施しつつもあったのだが、結果的にあのような出来になってしまっている。
放映を楽しみにしていただいている皆様に対してひじょうに心苦しい。
時たま思い出したように(まさに思い出しているのだが)見つかってしまう素材の作製漏れを、その都度落穂拾い的に潰してゆく。
それ以外は、今夜のオールラッシュまで事実上の待機状態にある。
シノさんにはまだ仕事があって、それはDVDのジャケ画を描くことだ。
結婚式参列のため昨日郷里へ帰ったシノさんが礼服のままトンボ帰りし、懸賞でサツマイモをたくさん当てたというムロイさんが大量のふかし芋を持って戻って来た。
少しにぎやかさを取り戻した雰囲気の中、ラッシュチェック、リテイク出しを行ってこの時刻となる。リテイク33カット。これから処理にかかる。動画全直しもあってしまう。歩きのカットを走りで割って来られてしまったのだ(#20では逆のケースが存在した)。
スタジオ・エルのセル検とレアトリックの撮影が主戦場になっている現在、マッドハウス9階は至って静か。
ときどき間歇的にバタバタする。10階美術で最後の背景1枚を修正するウエハラさんが、デジタル的にBGを組立てるための部品用に描いた手描き素材の入っているサーバーが落ちてしまい、しかし日曜のため保守要員もお留守でどうにもならず、一から自分でスキャンし直すなどたいへんな羽目に陥って孤独な戦いを続けていた(ということが、たまたま覗きにいって判明した)。
ともあれ、その一枚が最後のBGのはず。車の窓外に見える埋立地の風景だ。
そろそろラッシュの時間が近いが、その前に晩飯の心配でもするか。またコンビニ食か。
静かだ。
作画が終わって最後までスタジオにいたソエタ君もバイクに乗って帰っていった。
今、マッドの社内で仕事しているラグーン・クルーは、撮出し素材を組んでいる制作シライと、美術のウエハラさんのみ。ウエハラさんの背景チェックもほとんど終点に辿り着きつつある。あとは徹夜明けのデスク・ワタナベが自分の机で寝ており、カントクがこうしてブログを書いているだけ。
もうちょっとしたら助監カワムラ君に来てもらって、タイムシート変更カットを処理して貰わなくちゃ。
ちょっと思い立って、戦闘終了後の作画スタッフそれぞれの机を写真に収めてみる。どの机もみんな、嘘のように整然と片付いている。
よし、撮出し材料が組みあがった。仕事にかかるか。
朝8時に会社に来てみると、原画・作監までのすべての作業が終了しており、空っぽになった机だけが並んでいる。どの作品でも最後はこうなる。これがいつもの「ご苦労様」の光景。
家が栃木なのでおいそれとは帰れない万年牢名主のようなソエタ君だけが、ポツンと残って漫画を読んでいる。
セル検が遅れており、撮出し出来るのは2カット程度。撮出しは昼前頃から本格化させる。しばらくは待機。
さっきスズキ君に出したカットが上がって来る。目の前でシートのチェックをして、タイミングを入れ直して見る。
「もうないですか、仕事?」
制作へ行ってワタナベにしばらく探してもらうが、もうない。ほんとにない。スズキ君のラグーンにおける作業、これで終了。約束どおりジャスト8時だ。
よし、ハイタッチで祝おう! っと、・・・・・・スカ。
駄目だよ、タイミングがわりいよ。
志願兵スズキ君はロベルタ編の途中から原画に参加し、今年1月から丸1年マッドに机を置いて作業してくれた。17話の演出もやったしな。ご苦労様でした。
入れ替わってカツキさんが出て来る。最後の原画1カットに入るに際して制作ワタナベに質問に来る。
「作監入るの? 自分で作監までやるの? リミットは?」
「ギリギリ午前4時です。作監入りません。そこまでご自分でお願いします」
「四の五のいわねえでやるしかないよ。やりますよ」
同じく最終原画を作画中のイノウエ君の横を通って机に戻ってゆく。
彼らの2カットは完成次第動画に回す。もはや演出チェックは必要ない。
他に残っていた演出チェック済みの2カット、
「このまま作監入れずに動画に回してよいですか?」
とマツオが持って来る。
「良いです。これで終わり?」
「終わりです」
これで作画の演出チェックも終了。
あとは今夜はカントクは背景のチェック、カワムラ君はDB挿しで出たシート変更を行うるのみ。
「はい、背景のデータ開きました」
これよりチェックモニターの前に向かう。
ラッシュは明日深夜。
先ほどの書き込みからさほど時間が経っていない。
一時的に暇になっている。
今回メインの作監であるシノさんも手持ちを全部吐き出し、明日の結婚式に参列のため新宿駅に向かった。
ムロイさんの机の上にはぽつんとメガネが置いてあり、ご本人は机の下で寝ている。
がらんとしたメインスタッフコーナーでは、カントクとカワムラ君がそれぞれに無聊の中にある。
一方でヒナタさん、ソエタ氏、社内原画のイマムラ、ナカガワ、スズキ君たちは作業続行中。社外ではアサキさんが作監をやってくれているはず。
夕方になってウラタニ、オクダの順で手持ちカット完了して帰宅。お疲れ様でした。
入れ替わりに、今までやっていたカットを上げたスズキ君がやって来て、なんとまだ残っていた原画未着手カットを作打ちする。20時リミットね。と、思いきや、ごめんスズキ君、ハルヒ見ながら仕事してるとこ悪いんだけど、さっきのカット戻しますのでちょっと直して下さい。設定渡し漏れでした。ムロイさんが見つけてきた参考写真もつけるからさあ。
さらにあと2カットを夕方以降に出社して来るイノウエ、カツキ両氏にお願いする。これは明日の朝まで。
特効に手がついていたマリアザレスカ号の色間違いを発見。仕上げに戻して即座に塗り直して貰う。相変わらずこの辺の処置は早い。
ほかには、このあと19時頃に背景の美監チェック上がりがウエハラ旦那から出て来る予定。そうしたら撮出し作業にかかれるかも。
夜中2時半にスタジオを出て朝9時に戻って来ると、帰る前と同じ顔ぶれが黙々と作業している。
ムロイさんは朝からドリアのようなものを食べている。
ソエタ君は仮眠中。
なんとか頭をシャッキリさせたくて、7階の自販機でトマトジュースを買い、タバスコを入れて飲む。タバスコは自分の机の上に常備してある。
完徹開けのイノウエ君(この人は完全夜型だが、普段は夜明け頃に帰る)が一旦帰宅する。夕方再INしたときにやってもらわなければならない仕事がある。もちろん重要なカットだ。
一旦帰宅していた作画監督連、夕方からぼつぼつと机に戻って来る。
作監UPは明日夕方。
メインどころの作画監督陣9名、社内原画3名、皆黙々と仕事に向かう。
演出二人はこれよりDB差し編集へ。
話題は「終わった後の一杯」に転換しつつあり。それがもう未来の話ではなくなってきた。
我々の手元には、原画となって戻って来たカットの山が出来ている。
原画未上がりは40。そのうち社内で作画中なのが10カット程度。来週水曜日には完パケに持ち込むためには、土曜日が動画出しのリミット。
シノさんとウラタニさんは朝から活動している。ほかの作監諸氏が寝ている間にカワムラ君とふたりで原画チェックを進めてゆく。カワムラ君が細かいところを拾いまくってくれるので助かる。
最後の木曜日が訪れている。
昨日は、リテイク絡みではないものではおそらく最後の作打ちになると思われるものを行った。相手はイマムラ君。モノはまたしてもマリア・ザレスカ号。療養中のコジマ君からもマリア・ザレスカ号のカットが届いた。
今日から#24の本撮開始。
レイアウトチェックしたものが続々と原画になって戻って来つつある。
明日はDB挿しマーキング。
夕べ、オンラインの編集室に入ると、モニターにこの日記が出ていたので、ドキドキした。
「ああ、ブログでV編開始が延びたの知りました」
と、オンライン編集キクチさん。役に立ちましたか・・・・・・。
来週の水曜日朝には最終話を持参して再びこの編集室に入る。残り、正味1週間を切った。今週水、木は原画チェックの山場。
しかし、#23のカットを見て撮影レアトリック各位のこの作品への思いを改めて感じさせていただいた。気持ちはいただきました。#24のカットもこれから徐々にそちらに向かいます。よろしくお願いいたします。
ふと気づいたのだが、この日記サブタイトルのカウントダウン、X日が最終話完成日ではなくその翌日、つまり「晴れて自由の日」に設定されてるようだ。といおうか、自分でそうしたのだが。
だが、まあ、実際にはまだまだ自由は訪れないのである。たぶん一日は休むけどね。昨日もカワムラ君と年末進行の話をしたばかりだ。
本日、#23の最終オールラッシュを実施。夕方からV編の予定だったが、1カットだけリテイクの素材作製が遅れるとのことで、夜開始に延期。
自分でも忘れていた某所へ行ったら、例のジャングルブーツをいただいた方から双子編の感想をいただいていたのを今頃になって見つけてしまいました。
「日光って残酷で痛いものだったんだ」
ありがたいです。
元々考えていた#15のサブタイトル原案は『そして、彼らの上に朝日が降る』だったわけで、見事なシンクロニシティであるわけでして、この仕事をしているとときどきこんな体験をすることが出来ます。作るときには確かにそう考えたのだけれど表立っては言葉にせず奥へ潜めた言葉とまったく同じものが観客の中から出て来ることが。そういうのにいちばん弱いです。もっとも深く観客の方への感謝の念を覚えます。
そろそろ#24の原画作業も終末に差し掛かりかけている。ほぼ全員が顔揃えて机に向かう後姿が並んでいるのは心強い光景なのだが、それももうあとひと頑張りで終わるはずだ。
そうこうするうちにも、#23のオールラッシュが実施された。この件についてはいずれ書かなければならないのだろうが、当面ここでは深入りしない。いずれにせよ、#23は明日決着させる。
#24の背景も、社内班分、国内外注分が上がって来始めている。
オーラストカットの撮出しをする。
日曜出勤も今日を入れてあと2回で終わる(のはず)。
ずっと休みというものをとっていない。冬めいてきてからは同じセーターを着つづけなのだが、新しい衣服も買いに行く暇がない。無精ヒゲとあいまって、ますます潜水艦乗員の気分。
9月に「鉄コン」の作監が終わって2週間休むといっていたのを無理やりそのまま引っ張ってきて#17、18、23と実質レイアウト監督を務めてもらってるウラタニさん(「名探偵ホームズ」以来の古馴染みだ)も春から全然休んでおらず、冬用コートを買いに行く暇がないと昨日までは何も羽織らずに西武線の駅まで歩いて帰っていた。今朝見るとようやく上着を買ったらしく善哉。
最終話で使う撮影素材を得るために、#1から#22までの膨大なペイントデータの中からこれはと思えるものを、バイト・カトウ君、去り際のミゾグチ君、助監カワムラ君、特効タニグチ姐、制作シライさんらの手で次々とリストアップしてもらい、現物を引っ張り出してもらったものを、モニター上に並べてみる。#1以来、となればこれは否応もなく歴史を感じてしまう。
「これってロベルタの手だっけ?」
「こっちはエダの手」
「ああ、このときはこんなことしてたんだ」
「拡大してみるとこんなディテールだったんだ」
そこにあったのは、我々が通り抜けてきた日々の足跡だった。
懐かしく、ちょっとばかり心をゆすぶられる。
最終話の制作は着々と、少し遅れ気味だがそれなりに小気味良く進んでいる。
担当演出(カントク)のところにも、作監(シノさん)のところにも、それほどの滞貨はない。
とはいいつつも、決して来ないのではないかと思っていた12月に突入し、残り日程がいよいよ二週間を割った。
おそらく今度こそ最後の色彩設計仕事と思われるものをカドモトさんのモニターで実施。最後の一品はマリア・ザレスカ号だった。